地域包括支援センターは、行政の定める機関で、ご高齢者に関わる介護や医療を中心とした地域総合窓口です。
基本的に相談者が徒歩で訪問可能な距離で拠点が設置されており、川口市には、20の地域包括支援センターがあります。株式会社シルバーホクソンは、そのうちの3つの拠点を受託し運営しています。

地域包括支援センターでは、主に4つの業務を柱として運営しています。
その一つひとつをご紹介します。

 総合相談

ご高齢者に関する様々な相談に対応します。
中でも多い相談が、介護相談と認知症相談です。
介護相談では、ご高齢者の介護をしているご家族のストレスや介護疲れの相談に乗ったり、これから介護を必要とするご高齢者やご家族にアドバイスを行います。
認知症相談では、すでに認知症のご高齢者を介護しているご家族に、適切な対応の仕方をアドバイスしたり、認知症の疑いのあるご高齢者を適切や治療や介護につなげられるように支援します。

介護にまつわる悩みごとには、共通するものが多く、介護の経験者や専門家のアドバイスは、現在進行形で介護に悩んでいる人にとって、とても参考になります。
そこで、様々な形態の「サロン」を定期的に開催し、同じ悩みを持つ地域の人々が集い情報交換やアドバイスを受けられる場としてご活用いただいています。

 権利擁護

ご高齢者が安心して生活できるように、その方が持つ権利を守るための支援を行います。
主にあげられるものとして、悪徳商法や特殊詐欺からご高齢者を守るために成年後見制度の活用をサポートすることや、家族の虐待からご高齢者を守るための支援があります。

 介護予防

介護が必要な状況になったご高齢者に対して、定期的にその状況を確認し、必要に応じて介護サービスにつなげるための支援を行います。
65歳を迎えたご高齢者には、毎年、行政から基本チェックリストが送られてきます。そのチェックリストの内容に基づいて、軽い症状の方には運動教室や口腔教室への参加をお願いし、健康状態を維持していただくよう支援します。
また、重い症状の方には、改めてその状態を確認し、必要であれば要介護認定を受けていただき、介護サービスにつながるよう支援します。

 地域づくり

ご高齢者が暮らしやすい地域を作るための活動をしています。
我が国では、「地域包括ケアシステム」というスローガンが掲げられており行政や専門事業者だけでなく、地域の様々な企業や人々の支援によって、増加するご高齢者を地域全体で支える取り組みが進められています。
そんな中で、私たちは、地域内にあるたくさんの「できること」を集め、ご高齢者の「してほしいこと」につなげていけるように支援を行っています。
また、ご高齢者の中で5人に1人と言われている認知症についても、家族や行政、事業者だけでなく、地域の住民の方々も一緒になって支えていけるよう「認知症サポーター養成講座」を開催しています。

このように、地域のご高齢者にまつわる多様な困りごと・悩み事を、地域全体で解決し、誰もが安心・安全に生活できるように、支え手のネットワークのハブとして支援を行っています。